やはり、というべきか、WEBの更新が早速滞っています。
5月の最終週、長野県木祖村で行われたFFKTという音楽フェスに行ってきました。
旧TAICO CLUB。クラブ音楽系のフェス。
行くと決めたのは割と直近で、インスタでTelephone Tel Avivが「日本行くよ!」と投稿していたのを見て即決。
今回ひとりで行くので、テントは極力張りたくない派。車中泊もできそう、ということで今回車中泊セットを持ち込みました。結果からいうと、快適な車中泊ができました。といっても、FFKTは午前2時ごろに何度目かのピークを持ってくるので数時間程度しか寝られませんが。駐車場まで15分位なので、早朝起きて会場に向かう道がとても気持ちよかった。
お目当てのTelephone Tel Avivは前日、急に「ごめんなさい、PCRで陽性がでたので日本に入れません!」という通常であれば返金レベルのニュースが飛び込んで、このご時世、仕方ないよね、とFFKTに行くような大人は誰も騒がず、でも悔しがる、というテンションが良かったです。
(ちなみにTelephone Tel Aviv の曲では最近こればかり聴いている。これは向こう側の曲なのだ。)
そのほかにも目玉のひとつLaurel Haloもキャンセルだったり、なかなか難しいこともありましたが、行ってみて思ったのは、大物キャンセルがあってもなくても楽しいフェス、ということでした。
今回のフェス、一番の収穫は長谷川白紙でした。断然。
ジャズのアドリブ、インディーでフォーキーな邦ポップ、ブレイクコア、ドラムンにクラシカル(上野耕路もちょっと入ってる)、、、いろいろな要素が1曲にこれでもかっ!とてんこ盛りなのに曲として完成してる。向こう側(だからどこ?)の人なんだろうなぁ、という感覚もありながらプレイ中の佇まいや表情がすごーく良かった。おそらくFFKTでは若手枠の早い時間帯だったけれど、彼のプレイは絶対見た方が良い。声も素敵。今回、ステージど真ん前で堪能させていただきました。そして、7月末のパソコン音楽クラブとの対バンライブも見に行こうと思います。
そして一瞬にして夢見心地的な境地に導いてくれるnaomi paris tokyoも良かった・・・
一瞬にして夢見心地にしてくれるnaomi paris tokyo
Jan and Naomiよりもnaomi paris tokyoの方が好きかな。日本語のつづり方がとても素敵。特にTokyoは最高・・・”遠い星になって君の街を照らそうか、夜空見上げてよ・・・” うっとり。今回は朝10時頃のステージで、それはそれでとても良かったのではありますが、次回は願わくば午前4時頃の夜明け前に聴きたいです。
自分でも意外だったのは、青葉市子さんのライブを今までみたことがなかった。手島葵さんと共に、聖なる歌声の人。今回、朝、森の中で青葉市子さんを体感できて本当にラッキー。
そして今回全くのノーマークだった、John Carrol Kirby。80年代、LAのニューエイジの空気を多分にまといつつも、現在感があるチャーミングでウォーミーな音でした。ニューエイジ、といえば自分はシャーリー・マクレーンなんですが、音楽でいうと喜多朗とかですね。サービス精神旺盛で、MCはすべて日本語。これって結構凄いことだと思って、自分の、そして自分以外の音楽を心から愛しているからこそできることだなぁ、と感じたんですよね。そういう目にみえない、たゆたうアンノウン的レイヤーで気に入りました。
他にもいろいろ楽しくて、Air Max’97、∈Y∋、Kid Fresino、、、など盛りだくさんでしたが、普段はまず聴かないヒップホップ Tohjiが良かった。念仏系ヒップホップ的なグルーブが気持ちよく。
FFKTのお気に入りなところは、Telephone Tel Aviv、長谷川白紙、naomi paris tokyo、John Carroll Kirbyとかに交じってNever Young BeachやYogee New Waveといったストレートな邦ポップ勢もいるところ。そして、みんなそれらを楽しむムードが心地よかった。。。
FFKT楽しかったので、来年も行きます。きっと。
そして、FFKTの後は初めての木曽路旅。この木曽路旅もセットで毎年行きたい。